「医療保育」と聞くと、皆さんどんなイメージを持ちますか?授業を受ける前の学生は、「ちょっと難しそう…」という印象を持っていました。現在、子育ての環境が変化している中で、医療的なサポートが必要な子どもたちを支える力が、ますます大切になっています。この科目では、少しでも理解が深まってもらえるよう、さまざまな学びを取り入れています。
まず経験するのは、病院の小児病棟にあるプレイルームや、病児保育の現場の見学実習です。プレイルームは、入院中の子どもたちが安心して遊べる場所で、子どもの情緒や家族の不安を軽減する役割があることを学びました。病児保育では、急に体調を崩した子どもや保護者に寄り添いながら、遊びや食事の工夫、医師や看護師との連携など多くのことを学びました。
また、本学の看護科の先生に教えていただく授業があります。入院している子どもの特徴や心理的ケアについて、実際の体験をもとにお話ししてくださいました。その中で紹介されたのが「キワニスドール」という小さなお人形です。白い木綿生地に綿を詰めただけのシンプルな人形ですが、体のことや注射の説明に使われたり、そばに置いて安心してもらったりと、色々な場面で子どもの力になってくれる存在です。
授業の取り組みについては、これからも発信していきますね。
(仲野)




