1年生の後期では「子どもと造形表現」という授業を行います。全15回の授業を通じて、絵の具や土粘土、紙、自然物など、様々な素材を取り扱いながら造形表現に親しみます。
前回までの授業では、土粘土の特性を知るために素材とじっくりふれあいました。これまで土粘土に触れた経験のある学生は約3割ほどで、ほとんどの学生が初めて出会う素材です。当初は土粘土が思うように扱えず苦労している様子も見られましたが、友だち同士でアドバイスし合いながら、今では土練りもスムーズにできるようになりました。
今回の授業では『秋』をテーマにして、グループ全員で協力しながらひとつのものを作りあげます。アイデアを出し合い、分担を決めながらワイワイと賑やかに手を動かしていきます。学生たちは自分の体や道具を駆使して、こちらがアッと驚くような造形を生み出します。完成した作品を眺めていると、皆自然に笑みがこぼれます。
土粘土は油粘土や紙粘土に比べると準備や片付け、保管に一手間かかります。それでもその手間を補って余りある魅力をもつ素材です。これからも多様な素材にふれて、つくる楽しさを味わっていきましょう。
(荒西)