園の保育は集団保育です。保育者は常に子ども集団を対象として関わっています。今年度、本学に入学して保育者を目指している学生にたずねてみました。「園で30人のクラス担任になりました。一人一人の子どもに目を向けて、一人一人に応じた保育をしたいですね。今のあなたにできますか」何とかできるだろうと答えた人もいましたが、ほとんどが難しいなあと答えました。
個人はもちろんのこと、集団への関わり方を学んでいくことで、必要な技能を身に付け、できるようになってきますよと話しました。
手遊びと、朝の集まりを例に挙げて、保育者の役目がどのように変わっているかを考えました。
「見られる立場から見る立場へ」「お手本(モデル)→共同作業者→援助者・観察者」などと立場が変わってきていることに気付きました。
最後に、紙コップと輪ゴムを使ってロケットを作り、集団保育で子どもたちへの関わり方を体現してみました。集団の子どもたちにうまく関わることは保育者の専門性の1つです。さまざまな体験を通して身に付けてほしいと思います。
(戸井)